
今回紹介していくのは、Xbox公認のコントローラーとなるGAME SIRのG7 PROになります。このコントローラーずっと狙ってたんだけどAmazonで即完売してしまって、そこから入荷せず他でも見当たらずで手に入らなかったんだよね〜。でも近くのPCパーツショップに行ったらまさかの遭遇…。即買いしました。ということで1カ月ほど使ってきたので、他のコントローラーと比較しながらレビューしていこうと思います。
それでは行ってみよう!
G7 PRO見ていく
まずはボタンやトリガーなど本体をザッと見て行きましょう。
スティック

このコントローラーは、TMRセンサーを採用したスティックとなっています。もちろんポーリングレートは1000Hz。TMRセンサーのコントローラー増えてきましたね〜。
今回はフリークは装着せずに使用してのレビューなので、フリークに関しては載せません。別で記事がありますので気になる方はそちらからどうぞ!
トリガー

トリガーはホールエフェクトセンサーとなっていて、トリガーストップを装備しています。トリガーストップを有効にした場合はマイクロスイッチ式に切り替わって、操作感が非常に良い。RB、LBは押した感触はタクタイルですね。やっぱり操作性を考えるならマイクロスイッチにして欲しかったかな。
フェイスボタン

ABXYは光学式マイクロスイッチで、十字キーはメカニカルのマイクロスイッチとなってます。メカニカルは従来通りの接点を用いてON/OFFを切り替えるのに対して、光学式は光の遮断を利用してON/OFFを検知します。
光学式マイクロスイッチ | メカニカルマイクロスイッチ |
光の遮断を検知して動作 接点がないので消耗部位が少なく高寿命 | 接点によって動作 |
光学式は接点がない分、高寿命で高耐久。精度も高いということでゲーミングマウスなんかはこれが採用されていることがほとんどみたいですね。
ちなみにここのカバーはフェイスプレートとグリップカバーの上部が外れます。G7 SEのフェイスプレートが取り付けできたので好きな色をつけて個性を出していけるのは結構良いかも!ただG7 PROのプレートはSEには付かなかったです。
追加ボタン

追加ボタンが背面とバンパーに合計4つ装備されています。バンパーの追加ボタンはマイクロスイッチ、背面の追加ボタンはタクタイルですね。

背面の追加ボタンはロックすることもできるので、誤爆を防ぎたい方は動作しないようにすることができます。

手元

手元のこの部分には、イヤホンジャックとミュートボタン、あとはペアリングボタンもあります。ここにペアリングとミュートがあるのでフェイスとバンパーがごちゃごちゃし過ぎなくて良い感じ。
ケーブルガイド

ケーブルを差し込むここの部分にはガイドがついてるんですが、ここは取り外すことができます。GAME SIRといえば、ここの差し込み部分が奥に引っ込んでいて専用のケーブルじゃないと使えなかったんですよね。なので状況に応じて脱着できるのはありがたいです。専用ケーブルしか使えないのがちょっとウザかったww
付属品
付属品はこんな感じで、結構豪華になってます。

最近は充電ドックがついてこないコントローラーが多かったけど、やっぱりドックが付属してるとテンション上がるね。めっちゃ満足感高い。
あとはデザイン違いの十字キーが付属品+最初から付いてる物で、全3種あるのも嬉しいポイント。格ゲーなんかだと完全な十字キーだとちょっと使いにくかったりするので、かなりGOODです!

各種計測結果
続いては、各種計測結果をお見せして行きます。まずはポーリングレート。
有線接続 | 1000Hz選択時:Avg 992.06 Hz 500Hz選択時:Avg 497.76Hz 250Hz選択時:Avg 248.88Hz |
ドングル無線接続 | アベレージで同様に数値を確認! |
Bluetooth接続 | Avg 312.30 Hz固定 |
計測結果はこんな感じ。このコントローラーは、GAME SIR CONNECTではなくてGAME SIR NEXUSというソフトウェアを使用します。間違えないように。あとで紹介します。
で、そのソフトウェアの中で今まではなかったポーリングレートの切り替えを選択できます。3種類のポーリングレートから選択して好みの操作感をそこでも追求。GOODです。もちろんポーリングレートはアベレージでそれぞれの選択数値付近を出していますので問題ないですね。
ただBluetooth接続時は300Hz付近で動作するようです。プロファイルを切り替えてポーリングレートを変更しても変わらなかったので、これは固定みたいですね。
各コントローラーの比較
次は僕の持っているコントローラー達と比較してみました。一覧でグラフにしていますので、コントローラー選びの参考になればと思います。
スティックテンション

スティックテンションは0.55N。まぁこれならテンションがゆる過ぎると言う事はないと思うので、ちょうど良いところなのかなと。ただ個人的にはテンションは緩い方が好きなのでちょっと残念。
スティック押下圧

続いてスティックの押下圧。これは僕の持っているコントローラーの中では1番硬いと言う結果になりました。結構硬いんで、力んで誤爆の可能性はかなり減ると思います。良いかも?
本体重量

重量に関しては、272gとめっちゃ重いと言うわけではないけど他が軽いから少しだけ重さを感じると言えば感じる。いや他が軽過ぎるんだけどね?一応振動除去もして行きます。
設定に関して
次は設定関連。GAME SIRの魅力といえばその設定の豊富さ。特にソフトウェアの設定項目が多くてユーザーとしては非常に魅力を感じますよね。ということで、まずは本体で設定できるところから行きます。
本体で設定
本体で設定できるのはこんな感じ。
スティック&トリガーキャリブレーション | ①トリガーをリニア状態にする ②ビュー+ホーム+メニューボタンを長押し (インジケーターがゆっくり点滅するまで) ※スティックとトリガーには触らない ③Aボタンを一回押す (インジケーターがオフになる) ④左右トリガーを1番奥まで3回押す ⑤左右スティックを最大角度まで倒して3回転 ⑥Aボタンを一回押す (インジケーター点灯で完了) |
追加の4ボタン設定 | ①Mボタン+追加ボタンを長押し (インジケーターがゆっくり点滅) ②登録したいボタンを一回押す ③インジケーターが点灯すれば完了 |
プリセット設定の切り替え | Mボタン+Yボタン:設定1 Mボタン+Bボタン:設定2 Mボタン+Aボタン:設定3 Mボタン+Xボタン:設定4 ※いずれも一回タップでOK |
ヘアトリガーモード切り替え | Mボタン+左右のトリガーを長押し(2秒間) |
接続の切り替え | 背面の切り替えスイッチで変更 ※真ん中は電源オフ。そこにあると電源が入りません。 |
本体のみでも結構設定はできます。ただ、スティックのデッドゾーンは本体のみの設定では切り替えできなかったのでそこが気になる人はソフトウェアを使用して設定する必要があります。
プリセットも4つまで登録できて、自由に切り替えできます。これもめちゃくちゃ良いですよね。
ソフトウェアで設定
はい、でソフトウェアでの設定は本当に優秀です。トリガーとスティックのデッドゾーン設定にポーリングレートの切り替え、ボタンのマップ変更、モーション操作の設定などさまざまです。モーション操作はPCでの使用時のみ使用可能なのでそこは注意。

毎度のことながら、スティックはデッドゾーンの形も変更することができるのでFPSプレイヤーにも満足してもらえると思います。プリセットの変更に関しては、キーマップやスティックの設定意外にもポーリングレートも変更して登録しておけるのでレートを簡単に変更したい方には良いと思います。
ボタンの設定に関しては、マッピングは自由でキーボードのキーやテンキーも割り当てられますが1つのボタンに2つのボタンを登録できませんでした。なのでモンハンで言えばBとYの同時押しの攻撃が1つのボタンで設定できないです。あとマクロの設定とボタン連射の機能がありません。なのでその機能を欲しているのであれば選択肢から外れると思います。
キーマップに関して、1つ面白いボタンがあって…。シフトレイヤー設定というボタンを割り当てられるんですけど、これはこのボタンを押している間だけボタンマップのレイヤーを切り替えられる物です。全部のボタン配置を全く違うものに置き換えられるので、どうしてもボタン数が足りない場合に設定すると便利かもです。シフトレイヤー分のマッピングは画面下に表示されていて、そこからいじれるので気になる方は試してみてください!
僕は同時押しも別に気にならないし、マクロも連射も使用することはないので全く問題なしです。レイヤーも今のところは困ってないので使わないかな?「面白い機能だな」とは思うけどね。
アップデートもここからできるし、キャリブレーションもここでできるのでPCでゲームをする方は常に立ち上げておいてすぐに設定変更できるようにしたいですね〜。
はい、ソフトウェアに関してはざっくりですが以上になります。
ゲームプレイしていく
モンスターハンターワイルズ

モンハンワイルズに関しては、特に不満を感じることなく使えます。背面ボタンを装備しているので、僕が理想としているカメラ操作を右スティックでしながら攻撃…というのも可能。
「攻撃中右スティックを使えないじゃないか!」って怒ってる人がいますが、それは攻撃モーションを増やしたら押すボタンが増えるのは当たり前でしょう。無理があります。そこはプレーヤー側がなんとかすれば良いのではないかと。もはやただのクレーマーですよそれ。
そのために社外のコントローラーがあるんだから買えば良いのに。なんで買わないんすかね?純コンだと限界があるので、底が見えたらこういったコントローラーを選択していくべきだと思いますが…。
COD WZ

はい、続いてCOD WZ。FPSはこちらで見ていきます。TMRのスティックは不具合もなく、ドリフトもキャリブレーションすればほぼなくなります。良い感じ。
ただ使ってて1番気になったのは、スティックを動かした時の本当初期から少しの間の応答?反応?がちょっとたるい。これはBLITZ2に慣れていたせいで顕著に感じました。ちょっと前のモデルであるG7 SEよりは全然良いんだけど…。
やっぱり気になるということで…、ソフトウェアで設定して使用してます。右スティックの反応曲線を少し変更して、こんな感じにしてます。初期を少しだけ立ち上げて自分のフィーリングに合うように変えました。これは人によると思うのですが、試してみて自分の感覚に合わせ込んでいくのも面白いと思いますよ!
他に気になるのは、僕はやっぱりマイクロスイッチ式が好き。なので背面ボタンを多用するから反応も押下圧も軽いマイクロスイッチにして欲しかったかな…。やっぱりタクタイルだとちょっと重く感じる。まぁそこまでFPS特化させる気がないのだろうと感じますね。
ストリートファイター6

はい、最近ストリートファイター6を始めました。台パンし過ぎてデスクがぐらつき始めているSkei-Styleです。
で、格ゲーに関してはこのコントローラー結構いいですよ。最近ではほぼ当たり前にセット販売されている円形のDパッドが最初から付いてる。Dパッドはマイクロスイッチ式で反応も良い。ただそのスイッチがかなり軽くて、意図しない入力を力むとしてしまう。これは誤入力する自分も悪いんだけど、やっぱりこういうゲームは力んできてしまうので頻発し始めると余計イライラが加速。
ストロークはBLITZ2より少ない。ストリートファイターで、しゃがみガードをするときに相手のいる方向の反対と下を押して斜め下の入力をします。その斜め下が入力されなくて相手の攻撃を喰らうことが結構頻発。BLITZ2を使ってた時は、ほぼ出なかったのでストロークと押下圧のバランスが悪くて頻発してると感じました。
総合的には良いんだけど、クラシックで使う人なら慣れるまではコマンドの誤入力もするかも?
使用した感想
はい、で実際に使ってきましたが僕はFPS最高のコントローラーになるかなと思い込んでいたんですが違いました。そこのところも含めてお伝えして行きます。
良かった点
まずは良かった点から。
良かった点 | ・付属品の多さ ・トリガーがマイクロスイッチ ・付け替えできるフェイスプレート ・手持ちのケーブルが使えるようになった |
あくまで僕個人の視点での評価なので参考までに。やっぱり付属品が充実しているのはすごく良い。満足度高いです。充電ドックに置いておけるのがかなり好きです。
次はトリガー。トリガーストップをオンにするとマイクロスイッチ式に切り替わるのもGOOD。やっぱりタクタイルより操作感の良いマイクロスイッチ式は最高です。ヘアトリガーにもできるので、そもそもボタン式じゃない方が良いならこちらをオンにして使うのも有りです。
フェイスプレートも脱着してG7 SEのプレートで着せ替えできたりしますので、お気に入りのデザインを探すのもありかも!結構種類あったはずなんで見てみてください!
あとはケーブルも好きなの使えるのは、まぁ当たり前だけど良いよね。差し込み口が奥まってて「このケーブル使えない!」ってことがなくなったのは非常にありがたいところです。地味に嫌だったんですよね、前の差し込み口の仕様。
気になる点
続いて気になる点はこちら。
気になる点 | ・スティックが滑りやすい ・スティックテンションが高め ・スティック初期の反応がたるい ・RB、LBはタクタイルスイッチ ・Dパッドはもうちょっと硬さが欲しい |
スティックの材質が良くなくて滑りやすいかなといった印象です。僕は普段はフリークを付けてるんで良いんですが、今回は製品のレビューなのでフリークはあえて付けずに使いました。なのでフリーク付けない場合は滑るという評価です。ふとした時に指がずれることがあるんで結構気になりました。
スティックテンションはそこまで高いというわけではないですが、個人的にもっと緩い方が良いので気になる点ということで挙げました。
FPSで大事な初期の応答性。デッドゾーンを切ってもちょっと遅く感じる。G7 SEも持っているんですが、これよりは良いけどソフトウェアによる設定は必須だと感じました。設定すればもちろん良いけど設定しないでも良いほうがGOODだったなぁ。
RB、LBはタクタイルスイッチなので「どうせならマイクロスイッチを採用して欲しかったかな?」というのが正直な感想。スペースは工夫次第でなんとかなりそうな感じがしたのでここは頑張って欲しかった。
Dパッドの硬さに関しては、格ゲーをやる時に感じてたんだけど押し込み圧が緩くて誤爆が発生することがある。誤爆というか誤入力。BLITZ2と比較してなんだけどちょっと軽い。コマンドの入力を要求される格ゲーではこの誤入力は非常に痛い。もう少し硬さとストローク量があればちょっとマシになりそうです。ただ僕自身の操作精度の問題もあるとは思うので、なんとも言えないですね。
まとめ
はい、と言うことで長々と喋ってきましたがいかがだったでしょうか?気になる点はあれどめちゃくちゃ手に馴染むので僕は買って本当によかったです。

一応、個人的な結論としては「超万能型の優等生」です。手に取る前はFPSに特化してるんだろうと勝手に思ってたけど、何にでも対応できる懐の広いコントローラーでした。まぁもちろんソフトウェアの使用前提だけど…。カスタマイズ次第で何にでも対応はできる。トリガーストップをオンにすればマイクロスイッチ式のボタンになります。やっぱりマイクロスイッチは操作感が良くて最高です。格ゲーでも使える円形のDパッド付きで、スイッチもマイクロスイッチでこれまた良い。使ってみてちょっとスティックの初期の反応が遅いなと思ったけど…これはソフトウェア上でスティックの反応曲線をいじってやればかなり良くなる。

設定次第でFPSでも格ゲーでも、アクションゲームでも幅広く対応できるG7 PROは非常におすすめです。ぜひ一度手に取って、使っていただきたいと思います。