旧BIG BIG WON。現在はMOJHONというメーカーから新しいコントローラーがデビュー。安さの限界に挑戦したらしいこのコントローラー…まさかのホールエフェクトスティックにトリガーもホールエフェクトを採用していということで驚き。何ならディスプレイを搭載していて、設定はそこで完結してしまう。ポーリングレートもまさかの1,000Hzと価格を考えるととんでもないこのコントローラーは…MOJHON AETHER。

はい皆さんこんにちはこんばんはSkei-Styleです。今回紹介するのはMOJHONのAETHERになります。冒頭でも言った通り、価格を考えると驚きの機能とスペックを誇るこのコントローラーは果たしてちゃんと使えるのか、すぐに使い物にならなくなってしまうのか!?それでは見て行きましょう!
内容物
はい、内容物はこちら…。

コントローラー本体とUSBドングル、あとはWEBマニュアルにアクセスできるQRコードが載ったカード…以上となります。もう徹底してコストカットしていますね。ケーブルすらない…。まぁ今時USB-Cケーブルを持っていない人はいないでしょうから、おそらく大丈夫でしょう。

ドングルはペアリングボタンが付いていて、LEDの状態で接続できたかどうか分かるようになっています。本体のモニターにも表示はされますので好きな方で確認可能です。
ここまで振り切ってコスパを突き詰めようとしている姿勢は評価に値しますね。素晴らしいです。
本体を見ていく
重量と握り心地
本体の重量は215g。かなり軽いです。

これ振動機能も搭載していてこの重さなのでかなり優秀。トリガーストップ機能が搭載されていないので、その分軽くできたのかな?にしても軽い…。
握った感じはグリップが少し太めで尚且つ長いので、かなり大きく感じます。個人的にちょっと持ちづらい。
外観
続いて見た目に関して。白いボディにオレンジのアクセントが効いて、でも目立つ位置に無いから主張しすぎなこともなくいいですね。

グリップに付いているこの模様はちょっと要らない…。でもコレ黒だったらかなりかっこいい気がするんですがどうでしょう?
スティック
続いてスティック。ホールエフェクトセンサー採用のスティックは、センター付近の遊びがちょっと多め。これは使用しているうちに大きくなって遊びをこえてガタになってしまう可能性を感じてしまいました。

スティックテンションは0.55N、スティックの押下圧は8.2〜8.3Nでした。テンションに関しては低めですが押下圧が結構高め。誤爆は防げるけど押しにくいのは好みではないのでちょっと残念。
フェイスボタン
次はフェイスボタン。ABXYはメンブレン、十字キーはタクタイルになっています。メンブレンはいつも通りの感触。

他と変わりないですが、十字キーのタクタイルが非常に感触が良いです。マウスクリックみたいな押し心地。実際に触ってみて欲しいです。

ホームボタンとディスプレイ
ホームボタンとFNボタンとなっています。位置も悪くなくて、誤爆も押し間違いもありませんでした。
各種設定を実施することのできるディスプレイは、本体の中央に配置。タッチ式ではありませんが、小さい割に見やすいディスプレイで不満はありません。

バンパー周り
バンパーはR1L1、左右のトリガー、USBの端子があります。USBの端子がちょっと奥まっているので、大丈夫か?と思ったんですが接続できないほど小さいわけではなかったので特殊なUSB-Cケーブルであれば使えるはずです。

R1L1タクタイル、トリガーはホールエフェクトセンサー採用でレースーゲーなんかでアクセル・ブレーキなどが微調整可能になっています。トリガーストップ機構は搭載されていませんので、ストロークは変えることができません。
背面
背面には2つの背面ボタンのみの配置。接続はディスプレイから切り替えできるので、切り替え用のスイッチはありません。シンプル…。

背面ボタンはこれマイクロスイッチですね。めちゃめちゃ押し心地良い…。こういうの質感良いと無駄にカチカチしちゃうタイプです。操作に影響するような重さも感じず、押し間違いもないだろうと感じる程度の重さです。
はい、ということでざっと見てきましたがこのコントローラー、5,000円以下で購入できちゃいます。出来が良くて価格からすると素晴らしいと思います。あとは耐久性がどれほどのものかと言った感じですが、まずは使ってみますか!
プレイしてみる!
モンスターハンターワイルズ
まずはモンハンワイルズ。今ね、チャタカブラのイベントクエスト来てて鎧玉を多めにもらえるクエストなんで今はこれを多めにやってます。チャタさんを可哀想なくらい狩ってます。
で…モンハンワイルズのプレイに関して、攻撃ボタンを背面に割り当てるスタイルなら背面ボタンのマイクロスイッチが非常に心地良いです。押下圧もそこまで高くないし、かと言って軽すぎることもない調整がされているようで文句なし。連打もしやすいのが最高です。タクタイルってマイクロスイッチよりはちょっと固めな気がするんでここはお世辞抜きにして非常に良い…。
スティックは中立付近の遊びがあると言ってましたが、モンハンなら全然気にならないです。まぁ当たり前ではありますが、触った感じかなり遊びあるので「もしかしたら影響あるかも…」とか思っていたんですが杞憂でした。モンハンならこの格安で機能モリモリコントローラーMOJHON AETHER…十分使えます。
ただ…、不満点はある…。トリガーストップが非搭載なのですぐ反応して欲しい操作、太刀の特殊納刀や居合抜刀気刃斬りなんかのトリガーを使用する、タイミングが重要な場面でちょっと使いにくさを感じるかもしれません。トリガーの反応を調整可能な状態から、オンオフの反応に切り替えはできるんだけどそれでも完全なスイッチタイプじゃない分、気にはなってしまいます。
って感じかな〜。
ASSETT CORSA COMPETIZIONE
レースゲーでは左右トリガーの使い勝手が非常に顕著に影響します。このAETHERのトリガーの反応が個人的にちょっと苦手。デッドゾーンが強めに入っていて、思った制動を掛けれないしコーナーの立ち上がりでアクセル開度の調整が難しいと感じました…。
あとはスティックの中心付近の遊びが大きめなので、左スティックのハンドル操作もちょっとやりづらさを感じる。遊びがある部分は、スティックが軽く動くので多めに入力してしまったり、逆にビビって入力が足りなかったりと踏んだり蹴ったりでした。
やっぱりスティックの遊びが少ないコントローラーの方がレースゲーは快適にプレイできます。その点、前回のUltimate2やEVOTOPはかなり優秀。快適にプレイできました。
とはいえ、価格帯がだいぶ違う機種なので比べる方が間違ってるとは思います。5,000円以下でホールエフェクトのトリガーとスティックが搭載されていれば十分でしょう。こんだけ使えちゃってるんで僕は十分だと思います。
本体の設定と計測
はい、では本体の設定。このコントローラーMOJHON AETHERは本体のみで設定が完結します。ディスプレイで項目を選択するだけ。タッチパネルではないです。ディスプレイが他のボタンの位置を邪魔しない程度の大きさなので、左右のこのボタンが変な位置になっていなくて普通に押せます。癖がないです。
設定に関してはそこまで細かくは設定できないのでそこは注意。反応曲線とかアベレージエラー率変更による真円度の変更はできません。
ポーリングレート計測
ポーリングレートはこんな感じでした。
有線
アベレージ997.01Hz
無線
アベレージ928.51Hz
Bluetooth
アベレージ68.26Hz
使ってみて感じた点
はい、で実際に使ってみて感じたことをまとめていきます。
良かった点
背面ボタンの操作性ヨシ!
マイクロスイッチの背面は最高ですね。押し心地もだけど軽さがちょうど良くて連打もしやすい。押した感触もしっかり伝わってくるので非常に操作性が良いです。

タクタイルでも良いんですけどマイクロスイッチよりは固めの印象なので、背面ボタンのマイクロスイッチを他のコントローラーも採用して欲しいくらい僕は好きです。
本体で完結する設定!

本体のディスプレイを見ながら、キーマッピングの変更からスティックのデッドゾーンの設定、振動なんかも調整できるので気軽に設定を変更したい方にはおすすめできます。
ただ気になる点もありますので、そちらも見てから判断をお願いします。
ホールエフェクトセンサーのトリガーとスティック!
ホールエフェクトのトリガーとスティックを搭載したコントローラーでは1番安いんじゃないかな?スティックも反応はきっちりしてるし使用上センサーが原因の不具合は今のところないです。

トリガーも調整ができるリニアモードから、反応を有線したクイックモードにディスプレイから切り替えられるので重宝する人も多いんじゃないでしょうか?
気になる点
トリガーストップが無い
やっぱりトリガーストップは欲しくなりました。設定でリニアトリガーモード(調整可能な状態)とクイックトリガーモード(オンオフの反応)を切り替えることはできるんですが、クイックの方の反応する位置が結構奥で、半分くらい押し込んだ辺りでようやく反応するのでもう少し早く反応した方が良いんじゃないかな?と感じました。

でもその機能があったとしてもトリガーストップは欲しいですね、やっぱり。
スティックのセンター付近の遊びが大きい
スティックのセンター付近の遊びは結構問題ありですね。モンハンワイルズに関しては全然気になるようなことはなかったんですが、FPSとレースゲームは非常に感触が悪い。FPSだとこの遊びの部分でもエイムの微調整すると思うんですが、そこの幅が広すぎて視点が結構動きます。照準がブレるブレる…。エイムの難易度がちょっと高く感じてしまうスティックでした。
レースゲームではハンドル操作で同じように微調整しながらコーナーを曲がるので、FPSのエイムと同じくちょっと難しかった。FPSほどシビアには感じませんでしたが、この遊びに関しては今後のモデルで改善してほしい。
ちょっと大きく感じるボディ

コレはおそらくこのグリップが長くて、ハの字の角度もあるせいで大きく感じているんだと思います。ちょっと長いですよね?ボディの重量が軽いのに大きく感じるのでかなり違和感があります。
これは個人差があると思いますが、僕はちょっとフィットしませんでした。
稀に勝手に入力される?
これは頻発するわけでは無いんだけど、稀に操作していない時にキャラが勝手に動いたりすることがあったのでそれは気になったかな。コントローラーを操作している時はないけど、ちょっと動きを止めた時になったりしてました。多分アマゾンのレビューでも何人か書いてたRTの誤動作だと思われる…。

現状はそこまで大きな問題になってないけど、今後酷くなるようだと耐久性に問題ありっていう評価になってしまうかな?
結論
で結論なんですけど、現状手放しでおすすめはできないです。価格がアマゾンで3,980円。価格は非常にお求めやすくて良いとは思います。思いますが気になる問題もいくつかある。

特にRTの誤動作?これはちょっと改善されないと手放しでお勧めできないですね。これがなかったら最高のコスパコントローラーと言えるんだけど、ちょっと言い切れないのが苦しいところ。ちょっと改善できるかはわかりませんが、できれば対応してほしいかなと思います。