焦点距離・ズーム・広角レンズに望遠レンズ…。カメラに関する単語がたくさんあって本当に難しい。
皆さんこんにちはこんばんはSkei-Styleと申します。
さて、一眼カメラのレンズやスマホに搭載されたカメラを見てみると、焦点距離だったり広角レンズ・望遠レンズといった言葉を目にすると思います。カメラやスマホでの撮影を仕様やスペック表を見たけど何が何だかさっぱりという方もいると思いますので僕も復習を兼ねて情報共有していこうと思います。
カメラのレンズやスマホを選ぶときには必要になってくる部分なので、知った上で自分に合ったレンズやスマホを選んでいただけたらと思います。
焦点距離
まずは焦点距離について。
広角・標準・望遠の各レンズが焦点距離によって分けられているんですが、焦点距離とは何なのか?
焦点距離とは、レンズの中心からイメージセンサー、このカメラのここの部分、これがセンサーなんですがここまでの物理的な距離のことを言います。レンズを選択するときに重要な値の一つで、この焦点距離はmmで表示されています。
ズームレンズというのがありますが、この焦点距離を変えることによって広角と望遠を切り替えることができるのがズームレンズです。で一般的に、焦点距離の数値が小さい状態を広角、焦点距離の数値が大きい状態を望遠と言います。
そして基本的にこの焦点距離の表示は、35mmフルサイズと呼ばれるセンサーサイズを基準に記載されます。
先日投稿した AQUOS R9 proの紹介動画でスペック表を出していたと思うんですが、焦点距離〜mm相当…となっています。これはフルサイズの35mmセンサーだとこの焦点距離相当になりますよ〜という意味合いです。35mm換算という記載があると思いますが、それはこれのことです。
特にスマホのカメラに焦点距離50mmとかは物理的に無理なので、スマホに搭載されているセンサーサイズだと35mmフルサイズセンサーの焦点距離に直せばこれくらいになるよという表記です。
センサーサイズもたくさんあって、このフルサイズやAPS-Cサイズ、マイクロフォーサーズというように種類があります。最近のスマホは1インチセンサーという比較的大きめのセンサーを搭載している物も出てきて、 AQUOS R9 proは1インチをわずかに上回るセンサーを積んでいて非常に気になるんですよね〜。買ってしまいましょうか…。
35mm換算表
APS-C | クロップ率:1.5倍 |
APS-C(Canon) | ” :1.6倍 |
マイクロフォーサーズ(4/3型) | ” :2倍 |
1インチセンサー(1型) | ” :2.73倍 |
各センサーサイズ別の35mm換算はこちらの表のようになっています。
ここまで大丈夫でしょうか?
長々と細かく説明してきましたが簡単にまとめると、焦点距離はレンズからセンサーまでの距離のこと。焦点距離が小さい数値なら広く・大きい数値なら狭い範囲を撮れる、ということで大丈夫です。
広角・標準・望遠レンズ
先ほど説明した焦点距離によって広角から望遠まで細かく区別されていて、一般的な部分で少し紹介していきます。
- 広角レンズ:広い範囲を写すことができるレンズを言います。一般的に35mm以下のレンズが広角と呼ばれますね。被写体との距離が近くなってしまう屋内や、より広範囲を撮影したい場合に使用されることが多いです。被写体によっても広範囲を写せるので、ダイナミックな撮影も可能になります。
- 標準レンズ:人が見ている視界に1番近いとされているのがこの標準レンズと言われています。人間の視界に近いとされているため扱いやすく、初心者の方にオススメ!とよく言われるレンズはこの標準域のレンズであることが多いです。
- 望遠レンズ:被写体が小さい、あるいは遠い場合に大きく写すことのできるレンズが望遠レンズと言われています。写せる範囲は狭いですが、被写体の近くに寄れない現場…スポーツをピッチの外から撮ったり、野鳥の撮影では近くによることができないためこの望遠域のレンズが使用されています。
各レンズはそれぞれメリットデメリットがあります。
それぞれのメリット・デメリット
広角レンズ | メリット ・F値が小さいレンズがある ・広い範囲が撮れる ・手ブレが抑えられる ・広範囲にピントが合う デメリット ・立体感が出にくい ・望遠と比較してボケにくい ・画角の四隅が歪む |
標準レンズ | メリット ・人の目に近い画角なので1番使い勝手がいい ・比較的歪みが少ない デメリット ・焦点距離の範囲が広いがゆえに迷いが生じる ・個人的に器用貧乏的なイメージ… |
望遠レンズ | メリット ・被写体の前後がボケやすい ・ ” を大きく撮れる ・寄りで撮っても歪みが少ない デメリット ・レンズ自体が大きくなる ・手ブレしやすくなる ・F値が大きくなる |
ザッとこんな感じでしょうか?
これらの特徴も考慮して、自分に合ったレンズを選択する必要があります。僕は様々調べる中で、あれも素晴らしいこれも素晴らしい、これもあれもあったほうが良いんじゃないか?といよいよ沼にハマっている最中です。
ついでに言っておくと、カメラの広角レンズは比較的小さく…望遠レンズが大きくなるのは最初の項で説明した焦点距離の違いです。望遠レンズは光を取り込むレンズとカメラのセンサーまでの物理的距離が必要になるので長くなってしまうのです。
単焦点・ズームレンズ
レンズにも種類があって、単焦点レンズとズームレンズがあります。
これは簡単で、単焦点は読んで字の如く1つの焦点距離しか持たないレンズです。30mmなら30mm、50mmなら50mmと画角の調整は自分が動いて行うしかありません。初心者は単焦点を…という人は距離調整や画角なども学べることから、オススメする人が多いようです。
僕も最初に単焦点の50mmと20-60mmのズームレンズをカメラとセットで購入しました。
対してズームレンズは、レンズを動かすことで焦点距離を変化させることができるレンズになります。どうしても被写体に近づけない場面や時間が十分確保できない、レンズの交換ができない状況にある場合に画角を調整できるズームレンズは非常に重宝します。
単焦点はズームに比べて明るく撮れるレンズが多いので、ここぞという場面や仕事で撮影している人は単焦点を選択する人が多いのではないでしょうか?。
- 単焦点レンズ
:焦点距離の変更はできない
:自分が動いて調整が必要
:学びが多いことから初心者にオススメされがち - ズームレンズ
:焦点距離が変えられる
:レンズ交換の手間を減らせる
:1本で複数個のレンズ分の役割を担える
それぞれの特徴はこちら。
各レンズのメリット・デメリット
単焦点レンズ | メリット ・F値が低いレンズがある ・ボケやすい ・ズームレンズより小型軽量のものが多い デメリット ・焦点距離は固定 ・レンズを複数持ち歩く必要がある |
ズームレンズ | メリット ・焦点距離を変えられる ・焦点距離が1本で補えるのでコスパ良し ・レンズ交換の手間が少ない デメリット ・レンズが大きくなりがち ・大きいが故に重量も必然的に増加 ・画質が単焦点より劣ることがある |
単焦点レンズの方が写りが良いと言われてはいますが、今のズームレンズ、各メーカーのフラッグシップモデルとなれば単焦点と遜色ないほど綺麗に撮れるものもあり、非常に選択は迷ってしまいますよね。
ズームの種類
次はズームです。焦点距離の説明の時にもお話ししましたが、ズームはみなさんご存知の通り、広い範囲を写したいまたはもっと小さいあるいは遠くを大きく写したい場合に使用しますよね?このズームの方式にも種類があって、ズームは大まかに2つに分かれています。それは光学ズームとデジタルズーム。
- 光学ズーム:光学ズームは、冒頭に説明した焦点距離を物理的に変化させて広角と望遠側を変化させる方式になります。レンズを直接動かして焦点距離が変わる方式のため、画質を落とさずに綺麗なまま被写体にズームして撮れます。
- デジタルズーム:簡単に言うとトリミングされている状態です。デジタルズームは元の画像の大きさは変わらず撮影の際にカメラの中で処理を施し、その部分を拡大しているということです。これは画像の画素数が変わらずに一部を切り出すのであまりにズームしすぎると画質が悪くなります。スマホはこのデジタルズームを使用していますね。
とはいえ、とはいえとはいえiPhoneを見れば分かるとおりスマホにはレンズが複数搭載されているものがほとんどです。これは、おそらくズームレンズを搭載するスペースがないのでだったら広角、標準、望遠の各レンズを搭載してしまおうという発想でしょう。ただ各レンズ間のズームはデジタルズームを使用しているらしく、次のレンズに切り替わるまでのズームでは画質が粗くなるようです。粗くなると言っても最近のスマホカメラは画素数が多いので、多少デジタルズームしてもかなり綺麗に撮影できてしまうんですけどね…。
もちろんそれぞれにメリットデメリットはあって。
各ズームのメリット・デメリット
光学ズーム | メリット ・被写体にズームしても画質劣化がない デメリット ・レンズが高価&大きくなりがち |
デジタルズーム | メリット ・ズームレンズを必要としないためコンパクト ・機械的な動作がないので故障も少ない ・ズーム倍率をより高く設定できる デメリット ・ズームするほど画質が劣化する ・劣化を抑える処理をすると不自然になる |
という感じになります。
焦点距離別の作例
ここからは焦点距離別の作例を紹介していきます
被写体までの距離が変わらなくても焦点距離によって、これくらい画角に収まる範囲が変わってきます。これが焦点距離20mm。かなり広範囲を写せていますよね?
次は30mmで。ギュッと狭い範囲になりましたね。これくらいの焦点距離が広角と呼ばれています。
で、これは50mm。かなり被写体に寄りましたね。これは標準域ということになります。ポートレートなんかでも非常に使いやすい焦点距離になります。
最後は70mm。これは中望遠と呼ばれています。完全な望遠ではありませんが、僕の持っている中では1番の望遠側の焦点距離はこれです。かなり被写体が大きく映ります。より被写体を強調しての撮影では85mmやさらにその上のレンズを使用して撮影する場面なんかもあるみたいですね。
続いて、被写体をなるべく同じ大きさに写して焦点距離を変えてみました。左から20mm、30mm、50mmとなっています。背景の映る範囲も被写体の写りもかなり違いますよね?広角側はより奥行き感があります。しかし周りは歪みが発生していますね。対して、50mm側に寄るほど歪みは消え、背景の情報量が減ります。これは圧縮効果と言い、より被写体が際立ちます。
被写体を同じ大きさで撮ろうとしても、焦点距離によって見る人の印象も随分変わってきます。その写りが変わってくることを踏まえて、撮影する被写体によって焦点距離を変えて最後に自分が動いて画角と実際の距離を変える必要があります。一概にズームレンズはダメとか単焦点しか勝たんとかは言えないのはこの為です。
まとめ
ということでいかがでしたでしょうか?
一眼カメラやスマホのカメラに関しては色々と知って、自分に合った機材・スマホを選択できるようにしたいですよね?今後もこう言った情報を少しずつ投稿していきますので興味のある方は是非、高評価・チャンネル登録よろしくお願いします。
ここまでご覧いただきありがとうございました。