最近また動画投稿をするようになって、データのやりくりが再開された。やはり動画ファイルをPCに取り込む際の転送速度はかなり重要。
昔に使っていたこのカードリーダーではとてもじゃないが時間が掛かり過ぎる。かと言ってそこまで大容量データを取り扱うわけでもないので、高価なものを購入する気にもなれない。今はこのUSBハブをデスクの下に貼り付け、ここから読み込む。そこそこ読み取り速度が速いので重宝している。
そしてUSB-Cケーブル…。あまりにも規格がありすぎて、訳がわからなくなりそうだ。
上を見出すとキリが無くなるということで私が最近購入したケーブルと、ケーブルによってできることの違いなんかをざっくりとまとめて話していこうと思う。
【結論】Thunderboltが最強は揺らがない
まぁ、当たり前だがThunderboltケーブルの圧倒的存在感。データの転送速度も然り、急速充電対応も然り。やれることのレベルの高さ、そして汎用性が最強たる所以。
映像の出力もできる、圧倒的なデータ転送速度もある、充電時の対応ワット数も圧倒的。今の時代の主流であるUSB-C端子の形状で様々な規格のケーブルがあるが、買うならThunderboltケーブルを検討したい。ただし価格も最強なのでそこは自分の懐事情と要相談だ。
USB-C形状でも性能は全部同じではない…
Amazonでもケーブルを検索すれば目を通しきれない程たくさんの商品が出てくる。そこで注意してほしいのが、転送速度と充電ワット数。これはThunderboltケーブル以外を購入する場合にはしっかり確認してほしい。Thunderboltと謳っていて雷マークが入っているものであれば、Intel公認のケーブルなのでそこら辺の品質は保証されていると見て良いだろう。
ただそうでない場合。
「Thunderboltケーブルほどのスペックは必要ないけど、ある程度の速度は欲しい」
「充電もそこそこの速度でできると助かる」
など購入する場合のユーザーによって求められるスペックは様々。なのでそうなった場合、注意が必要。
転送速度の違い
一口にUSB-Cと言っても、転送速度の違いがケーブルによって出てきてしまう。「映像制作がしてみたい」だったり、「綺麗な写真をたくさん撮影して投稿してみたい」などのやりたいことが決まっている場合は注意が必要になる。
動画や画像は撮影する量もたくさんになるし、データ容量も大きくなりがち。最近はスマホでも4K撮影は当たり前でデータのやり取りは速いに越したことはない。そうなってくると、転送するときにネックになってくるのがケーブルだ。
例えばケーブルで繋いだ2つの機器がThunderbolt4に対応していても、ケーブルがUSB2.0規格なら転送速度は480Mbpsとなる。つまり繋ぐ機器からケーブルまで全てがThunderbolt4に対応していなければ性能の全てを引き出すことができない。240Wの充電ができてもUSB2.0の規格だったりする。充電と転送は全くの別物なので、どちらも最高性能のケーブルを準備しておきたいならThunderbolt4一択だ。
大容量充電に対応していても転送速度がUSB2.0の規格だったりする。転送速度が速いケーブルが欲しい場合は購入したい商品の説明欄を十分に確認してほしい。
USBの規格はこんな感じ↓
対応ワット数
もう1つ確認して欲しいのが、充電時の速度に関係してくる対応ワット数。これに関しては,今はほとんどのケーブルがPD3.0なので、100Wに対応している。しかし100W給電したいのに60Wまでしか対応していないケーブルを購入してしまうと60Wが最大値として反映されてしまう。これも先ほどの転送速度と同じで、ケーブルがボトルネックとなって最高性能を引き出せない状態になってしまう。これでは、最速で充電できずもったいない。ただ、スマホくらいしか充電しないのであればワット数は60Wとか100Wとかにはならないのでケーブルの選択肢は多くなる。パソコンを給電する場合はケーブルの選択には注意が必要となる。
先程のワット数の切り替わりだが、これはケーブル側に【e-Marker】と呼ばれるチップが入っているためで、そのチップを機器側が照会することによって出力するワット数を決定している。3Aを超えて電流を通すためにはICチップを内蔵する必要があるのだ。これが内蔵されていない場合、充電先の機器に影響を与えてしまう可能性がある。最悪の場合はケーブルの発火だってあり得る。なのでそういった品質の保証がされている有名ブランドの製品を選んでいただきたいと思う。
聞いたことがあるようなメーカーであれば、基本的に問題ないだろう。そして現状1番許容量の多いPD3.1を選んで急速充電に対応するのが無難だ。
簡単に表にしてみたので参考までに↓
USB PD規格 | コネクタ | 出力、その他 |
PD2.0 | Type-A Type-B Type-C | 5V3A 9V3A 15V3A 20V2.25A 20V3A 20V5A |
PD3.0 | Type-C | 同上+ロールスワップ高速化 ※ロールスワップは、給電側が逆になっても繋ぎ変えずに対応ができる機能の事 |
PD3.0PPS | Type-C | 3.0の機能にプラスして電圧の微調整が可能になった 3.3V-5.9V3A 3.3V-11V3A 3.3V-16V3A 3.3V-21V3A 3.3V-21V-5A |
PD3.1 | Type-C | 20Vから先の電圧に対応(EPR) 28V5A 36V5A 48V5A さらに可変も(AVS) 15-28V5A 15-36V5A 15-48V5A |
結局は、繋ぐ機器が全て規格に対応しなければ最高性能は引き出せない
結局は全てを良いものにしないと全部入りは実現できない。
となると、全部入りを理想としていて金額に糸目を付けないと言うならThunderbolt一択だ。Thunderboltであれば、全てを詰め込んだ理想の状態にケーブルは持っていける。
とはいえThunderboltケーブルは高い。なのでここからは私が普段用途別で使用しているケーブルを紹介していこうと思う。一応、説明したことに注意して選択しているので参考程度に見てもらえればと思う。
データ転送用ケーブル
まずはデータのやり取りをするために準備しているケーブルを紹介。データのやり取りだけでなく、これがあれば出先では充電も十分に対応できてしまう。
Cable Matters Thunderbolt 4 ケーブル
これは最近購入したケーブルでThunderbolt4対応品。Cable Mattersはアメリカのブランドで、Amazonでも非常に評価が高い。他の方も記事で挙げているが、サクラチェッカーによればサクラ度0%というのだから評価の信憑性は極めて高いと見て良い。
Intel公認ケーブルの中では3,500円程で購入できる点もポイントが高い。Thunderbolt3ケーブルになれば3,000円を切ってくるケーブルもあるが、どうせ買うなら良いものにしたかったのでコチラを2本購入した。転送速度もさることながら充電も240Wまで対応しているのでパソコンなどの充電も余裕でこなせる。
RAMPOW USB C ケーブル
以前、記事で紹介したRAMPOWのUSB-Cケーブル。これはThunderbolt対応ではないので先程のケーブルには劣るのだが、USB3.2(Gen2×2)規格になっているため20Gbpsの転送速度を実現している。ほとんどの場合このレベルのケーブルで十分な気はする。価格も1,500円程なので選びやすさも魅力だ。
PD3.0対応で100Wまでの充電に対応できて、映像も4K60pで出力できる。これでディスプレイに出力してゲームはちょっと厳しいとは思うが、動画編集や画像編集は問題なくできていたのでおすすめ。
充電用ケーブル
続いてコチラは充電用として、デスクやカウンターに備え付けのケーブルとして置いているケーブルの紹介。
Owltech(オウルテック) 片引き巻取り式 USB Type-C to Cケーブル
これはただのケーブルではなく、巻取り機能が付いているケーブルになる。しかも片側は伸び縮みしないようになっているので、位置を固定することができれば伸びる側を引っ張ってサッと充電できるようになる。
しかもPD60Wに対応していて、一応480Mbpsでのデータ転送も可能だ。私の場合はデータ転送用のケーブルは準備してあるので、充電用として2つ準備し持ち出すことなく自宅に固定で使用している。
CIO スパイラルケーブル 1m Type-C
最近話題のマグネット内蔵のUSB-Cケーブルを買ってみた。最初は「そんな上手く収納できるわけ」と思って購入する気はなかったが、いろんな動画を見ていくうちに「意外といいかも?」と思い始め購入に至る。
やっぱりこれが意外に良い。デスクの上に置いてあっても綺麗に巻かれるので、もはやオブジェとして置いてもいいくらいだ…(無理あるか汗)
充電は240Wまで対応で、転送も480Mbpsで可能なので充電機器がパソコンでも対応した充電器があれば接続して使用ができる。価格は2,000円を切ってくるので簡単収納、少しおしゃれに置いておけるケーブルが欲しい方は検討してみてはいかがだろう。
※俺の所持しているカラーはライトブラック。なぜか画像が表示されなかったのでこちらで代用している。
UGREEN USB Type Cケーブル
私が普段から購入しているUGREENの製品たちの1つがこのケーブルだ。これはだいぶ前に購入しているが今でも愛用している。これももちろん100W充電に対応しているし480Mbpsでデータのやり取りもできる。ほとんどの人はこのケーブルで十分に利用できるだろう。
私はこれを、USB-Cハブに充電用のケーブルとして接続して使用している。ハブからMacBookに給電されて、HDMIがハブからモニターにつながり映像出力まで対応している状態。これにより一瞬でデスクトップ化が完了し持ち出しもすぐできる状態を構築できた。
安心を買うという意味で少し良いものを購入している
私は心配性である。必要以上のものを準備してしまう癖がある。よく調べて購入するため、時間もかかる。しかし、充電している時に発火やショートなんて発生してほしくない。なのでThunderboltケーブルなんかを購入している。
ただ現状240Wの高出力充電なんて、ハイスペックのノートPCでもない限り使用することもない。なので多くの方には当てはまらないかもしれないが参考までに頭の片隅にでも置いて置いてもらえればと思う。
1番おすすめなのは、オウルテックの巻取り式USB-Cケーブルだ。持ち運びする時でも巻き取ってくれるのでサッと出して、使用が終わったらサッとしまうことが出来る。60W対応で充電だけなら十分な性能、iPadもiPhoneも十分に対応できる。
求める性能は人それぞれ
結局は人それぞれ求める性能が違うためこれが1番いいというのは断定できない。自分が必要な性能を理解して、自分の懐事情を加味し検討が必要になってくる。
脳死で「あの人がおすすめしているから買った!」というのはやめてほしい。と言ってもそういう人は出てきてしまうが、必要以上の性能で高額の商品だったりする。本当にそのスペックが必要かどうかを、自分の目で情報と使用環境を確認してから購入を決めて欲しいと思います。
私のおすすめは、オウルテックの巻取り式USB-Cケーブルです。ではまた。